こんにちは。
ザンビアハンドボールプロジェクトの田代です!
プロジェクトも折り返し点を回り,あと29日となりました。
今日は,ストリートチルドレンだったクリスの夢をお届けします。
クリス・カブウェは,1999年5月に7人兄弟の長男として,ルサカのチパタコンパウンドで生まれました。10才(Grade5)まで学校に通っていたのですが,2009年にタクシードライバーだった父親のタクシーが盗まれてしまいます。それから父親は仕事をする気を無くし,家族の収入が無くなってしまいました。
クリスは学校を辞め,近くのチュンガダム(ルサカのごみ捨て場)に毎日行き,ゴミの中から少しでも食べられるものや売れるものを探して,日々をただ生き延びる毎日となってしまったのです。
チュンガダム(ルサカのごみ捨て場)
1年ほどそんな生活が続いたある日,当時のハンドボール協会のヘッドコーチであったマシュー・イェボ(Matthew Yebo)が,クリスの背の高さや体格の良さに偶然目を付けます。イェボにハンドボールをやってみないかと誘われたクリスは,オリンピック青少年育成センターに通い,ハンドボールを始めました。クリスはイェボの期待通り,体格の良さを活かし,ナショナルチームの中心選手となっています。残念ながらクリスは,途中で学校を辞めてしまったため今でも英語があまり得意ではないようです。現在クリスは,ハンドボールの傍ら,弟達が学校に通えるよう,清掃などの臨時の仕事を見つけて,彼らの生活を支えています。
クリスがハンドボールを始めた時,イェボが呼んできたクリスと似たようなストリートチルドレンだったチームメイトが7人いました。しかし今は,クリス以外はみんなハンドボールを辞めてしまい,今どこで何をしているか分からないといいます。
「ハンドボールで一流選手となって,家族を少しでも助けたい。一流の選手となるために,日本でより高いレベルのハンドボールを学び,たとえ暗い過去を持っていても,頑張れば夢や希望を持てることを,自分と同じ境遇の子供達にも見せてあげたい。」
クリスの夢に,ご支援をお願いいたします!
最後まで諦めず達成に向けてがんばります!!