日本は、これから人口がどんどん減っていきます。アフリカは、これからどんどん人口が増えていきます。人口ピラミッドが全くの正反対です。
ノウハウやお金は、上から下に流れます。労働力や原材料は下から上に流れます。前者が日本,後者がアフリカです。
このプロジェクトは、このような流れの触媒になれないかとの問題意識から始まりました。
スポーツの世界だけではないことですが、人材の育成はどこの世界でも重要な課題です。特に、アフリカでは人材の育成が急務といえます。
低い生産性は,低所得を常態化させます。少しのトレーニングと所得獲得の機会があれば、人々は所得を増やす努力をします。ここで,人材育成と機会の創出という外からの仕掛けが必要となります。
今回、ザンビアのハンドボールチームが日本を訪問することができれば,彼らのキャリアアップに結びつくモチベーションとなるでしょう。もしかしたら、留学などの機会も生まれるかもしれません。
来年度は、日本から指導者の派遣を検討します。その為にも今年のプロジェクトの実績が大事なのですが、指導者の派遣により、さらにハンドボールの技術や戦術の上達が見込まれ、試合に勝つ確率も高まります。
選手個人の成長に着目すると、人材育成による可能性の拡大は彼らの人生の可能性を広げるものです。将来、欧州の一部リーグでプレイすることができる選手を輩出することも可能です。事実、ザンビアのサッカー選手は英プレミアリーグで活躍する選手もいるほどです。中国のプロサッカーチームに所属して経験をつみ、ヨーロッパに移籍した選手もいます。
これは、日本をステップに,ヨーロッパのリーグを目指すという選手育成のシナリオがかけることになります。こうしてできたネットワークは、ザンビアだけではなく、南部アフリカ諸国の選手の発掘、日本での育成、欧州での活躍、母国の子供達の人材育成という還流を生み、貧困の罠からの脱却をスポーツによる国際貢献から成し遂げることができることになります。これは、ハンドボール選手の往来の増加という、日本のハンドボールの活性化にもつながります。
以上の内容を仮説に立てて、人材育成と機会の創出という目的から方法を導いた際、ハンドボールで国際貢献を!との結論に至ったのです。
そして,その第一歩としての手段が、ザンビアハンドボールチームの挑戦を支援すること、つまり、日本への招致です。
2016年リオ・オリンピックが始まりました。ザンビアの選手団も入場している姿がありました。2020年東京オリンピックで彼らが入場行進することを目標に,挑戦を続けます!!